はじめに
英検対策として、英単語の学習は必要不可欠です。例えば、パート1では、英単語の知識が必要とされる語彙問題があります。また、長文でも単語の意味がわからないと内容も読み取れませんよね。このように、英単語の学習は重要ですよね。
しかし、ただ英語と日本語を覚えるというのでは、退屈で飽きてしまいますよね。また、どうせ勉強するならば、使える形で覚えないと意味がありませんよね。
そこで、今回、僕が英検対策として使用した『テーマ別英単語アカデミック』を紹介します。
こんな人におすすめ
- これから英検2、準1、1級の対策に取り掛かる人
- 院試のために英語の勉強をする必要がある人
- 自己啓発で英語を教養として学ぶ人
英検対策におすすめな理由
英検は、語彙問題、穴埋め問題、長文において基本的に論説文、英作文が出題されます。また、リスニングにおいても、会話文、説明文が出題されます。
このように、英単語の知識が問われる問題が多いです。
ただし一問一答のようにただ単語の意味を知っていれば良いというわけではありません。もちろん、パート1の語彙問題や長文などでは、ただ日本語の意味を覚えて語彙力を鍛えても対応できます。
しかし、英作文、2次面接において、スピーキングと英語の運用能力が求められます。そのため、使える形で覚えないと意味がありません。
そこで、使える形という側面において、語彙力を鍛えることが英検合格の近道であると思います。
最初、英検対策として、僕は『パス単』を使用していました。しかし、英単語と日本語訳という構成は、僕には合いませんでした。
そんな中で、書店で見つけたのが『テーマ別英単語アカデミック』でした。
英検対策に関しては、以前書いた記事があります。よろしければ、ご覧ください。
テーマ別で効率的
『テーマ別英単語アカデミック』という名前の通り、テーマ別に単語が載っています。そのため、自分の不得意な分野の単語のみを確認することにも利用できます。やはり、効率的に単語学習を進めるのが一番です。
それでは、どのような分野があるのか気になりますよね。
例えば、経済ではグラミン銀行に関して、社会学ではジェンダー論といったものから医学・医療分野ではiPS細胞まで英検で取り上げられる論説文のテーマが載っています。
初級では、文系と理系のどちらの分野も英単語が載っています。
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一方で、中級、上級では、人文系と理系にそれぞれ別れます。だからといって、単語に偏りがあるというわけではありません。いわゆる、頻出の単語は、どちらでも取り上げられています。そのため、どちらから使用しても、問題ありません。
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試験で使える形で覚えられる長文形式
『テーマ別英単語アカデミック』の構成は、左ページに英文、右ページに日本文となっています。また、注は、両ページの下側に載っています。
そして、『テーマ別英単語アカデミック』の最大の利点は、長文であるということです。つまり、文章を読みながら、単語を覚えていくというコンセプトです。
そのため、どのように単語が使われているのか理解しやすいです。
例えば、一問一答のように英単語を覚えていると、単語の使い方まで理解できませんよね。そのような無味乾燥な暗記では、英検の準1級以降は厳しいと思います。
実際、僕は、はじめ一問一答形式の単語帳を使用していたのですが、あまりにも例文が短いのとその単語帳で載っている例文が特殊な場合が多く(多義語の場合、なぜかあまり英検で問われない使い方がされているものが載っており)、非効率的だと思いました。
それに対して、『テーマ別英単語アカデミック』は、長文形式であり、コロケーションを確認しながら英単語が覚えられます。
つまり、単語の使い方が理解できるので、長文の読解だけでなく、英作文、スピーキングの練習にもなります。
レベル別だから自分に合ったものを選択可能
また、『テーマ別英単語アカデミック』は、初級、中級、上級と分かれています。
それぞれの目安は、以下の通りです。
- 初級 英検準2級から2級くらい
- 中級 英検2級から準1級くらい
- 上級 英検準1級から1級くらい
そのため、自分のレベルに合わせて使用できます。
僕のおすすめとしては、初級からステップアップしていくことで、徐々に単語を増やしていくのが確実かなと思います。
ただし、初級から上級と単語の語彙レベルは上がりますが、1ページあたりの長文の量自体はほとんど変わらないというのが印象です。
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背景知識の補強と長文、英作文対策に有効
また、『テーマ別英単語アカデミック』は、頻出分野について、詳細に解説してくれています。そのため、大学で専攻していない分野にも対応できます。
各テーマごとに、はじめに説明があります。だいたい各テーマ1ページくらいにまとまっており、日本語で背景知識を解説してくれています。そのため、日本語で理解して、その後、英文でそのテーマを読むので理解もしやすいです。
当たり前かもしれませんが、前提知識があるのとないのとでは、読解や英作文、スピーキングなど、問われている事項を理解し、その解答を探す時間や処理することに差が出ます。だって、前提知識がないと、試験という限られた時間の中で、一から自分で考えなければならないからです。
例えば、英作文の問題で、「あなたは、日本政府が環境問題にもっと力を入れるべきかということに賛成ですかそれとも反対ですか。」と問われたとします。
この問題に対して、一から自分の解答を考えるということは、学生や社会人として当たり前です。しかし、あくまでも試験として問われているのであって、絶対的に自分の本心を述べなければならないというわけではありません。
そうであるならば、内容自体というよりか、文法や単語のスペルや起承転結などの英検の基準を取りこぼさないようにするべきです。
そのためには、日頃から英検に問われるようなテーマは把握しておき、本番はとっさにテーマのポイントが出てきて、あとは文法や単語のスペルや起承転結に力を降り注いだほうが有効です。
そこで、日頃から英検に問われるようなテーマを把握する方法として、『テーマ別英単語アカデミック』がおすすめです。
リスニング対策にも有効
『テーマ別英単語アカデミック』には、付属CDが付いています。そのため、リスニング教材としても利用できます。
シャドーイングなど音読することもできます。
そのため、リスニングパートや2次の面接対策にも対応できます。
おわりに
今回、『テーマ別英単語アカデミック』が英検対策として有効な理由をお伝えしました。
単語学習だけでなく、長文対策、英作文対策、スピーキング対策と効率的なテキストなのでおすすめです。
ぜひ利用してみてください。