はじめに
最近、英文(サイエンティフィック アメリカン)を読む中で、ググる回数が増えてきました(笑)。
英文を読む量が増えれば、自然と語彙力も強化されると思っていました。もちろん、文章内での単語の使われ方や推測力は磨かれると思いますが。
しかし、ボキャブラリーが増えているかと問われると、そうでもないことに気がつきました。
というか、ググる回数が増えたことで、文章の途中で止まってしまうのです。
そこで、文章を読んでいて、その文章の流れを途切れさせない対策を考えました。
でも、ただボキャブラリーを増やすという方法以外思い浮かばないのです。
そんな時に、英米学科の友達に会いました。
僕:「ボキャブラリー増やす時、どうしてるん?」
A:「語源さえ覚えておけば、あとはその派生やん」
僕:「た、確かに……」
ということで、今回は、語源を覚えて、ボキャブラリーを増やそうと言うのがテーマです。
本題の前に
語源学習のメリット1:他の言語学習にも使える
そもそも、英語とはどのような言語なのか。
高校で世界史を専攻していない人に解説します。
言語としては、インド・ヨーロッパ語族に属しています。
そのインド・ヨーロッパ語族には以下の語派があります。
- ロマンス語派:フランス語、イタリア語、スペイン語、ポルトガル語など
- ゲルマン語派:ドイツ語、英語、オランダ語、デンマーク語、スウェーデン語など
- スラブ語派:ロシア語、ポーランド語、チェコ語など
他にもバルト語派(ラトビア語など)、ケルト語(アイルランド語)、ギリシア語派などがあります。
問題は、英語です。
英語は、ゲルマン語派に属しています。
つまり、大学で第二語を履修するときは、同じ語派に属しているものを履修すると、学習効率がよいかもしれないと。(笑)おそらく借用語も多いでしょうから。
閑話休題。
ここで、述べたいことは、一点です。
語源学習をすれば、他の言語にも多少なりにでも有利なのではないのか、というメリットを述べたかったのです(笑)。
語源学習のメリット2:単語をグルーピングして覚えられる
なにかを思い出そうとする時、思い出そうとするその周辺の記憶も一緒に思い浮かべると思います。
例えば、僕の場合、駅に向かう時に必ず公園の横を通ります。
その時、この公園は、高校生の頃よく来たなと思うわけです。彼女と一緒に。ああ、彼女は、笑うとえくぼができてーー以下略。
と言ったように何かを思い出そうとすると、その周辺の記憶も一緒に思い浮かべると思います。
それは、単語学習でも同じだと思います。
そこで、語源で単語をグルーピングして覚えることで、記憶に残そうというわけです。
例えば「a」=〜のほうへ
- abroad
- addict
- allot
- allure
- ashore
- ahead
これくらいしか思い出せませんが、このようにしてまとめて覚えることができます。
本題
単語を構成する要素
- 接頭辞
- 語源
- 接尾辞
以上の3点が単語を構成する要素です。
したがって、この3点を暗記するということを目標にします。
と言っても、そんなに堅苦しいことではありません。
だって、普段、僕たちは漢字を使っていますよね。その時も、わからない漢字に出会った時に、偏や旁から、単語のおおよその意味を予測しながら文章を追いますよね。
それを英文でも実践しようということですから。
例えば、以下の文章を読んでいて、「abolish」という単語の意味がわからないとします。
How can we abolish class?
上記の「abolish」という単語を分解すると以下の通りです。
「ab」+「ol」 +「ish」 =abolish
この時に、語源を知っているとします。はじめは、語源リストを手元に置いておき、その都度参照しながらでもいいと思います。
- 「ab」=離れて
- 「ol(old)」 =成長する
- 「ish」=動詞にするときにくっつくもの
→成長から離れている
→成長しない
→なくす、廃止する
つまり、この文章では、
「どうやって階級をなくすことができるだろうか」
と頭の中で推測できますよね。
こうして、語源最強説が出来上がります(笑)。
語源一覧をスクレイピング
とりあえず、僕の今の流行であるスクレイピングをしました(笑)。
今回は、画面に表示させました。
出力結果は以下の通りです。
もしも、CSVにしたい場合は、以下のサイトがわかりやすく、大変参考になります。
具体的な語源一覧を提供しているサイト、書籍
以下のサイトは、接頭辞、接尾辞、語源をリストしており、確認しやすいです。
http://gogengo.me/roots/frequences/prefix
以下のサイトは、「接尾辞」がよくまとまっており、参考になると思います。
英語の接尾語(辞)をまとめてみた 読書猿Classic: between / beyond readers
書籍ですと、以下のものをおすすめします。
理由としては、イラストが載っており、語源の意味やそこから意味を推測しやすいからです。
- 作者: 清水建二,ウィリアム・ジョセフカリー,William Joseph Currie
- 出版社/メーカー: 成美堂出版
- 発売日: 2015/03/26
- メディア: 単行本
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おわりに
語源学習が最強だと思っていましたが、それだけでは、対応できない単語もやはり存在します。
身もふたもないですが、結局は、愚直に単語に触れることと英英辞書で調べながら、ボキャブラリーを増やすことが一番いいかもしれません(笑)。