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シンギャラリティとは?端的に言うと、予測不可能なほど技術進歩が加速するような特異な点のこと。

はじめに

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昨今、話題となっている「人工知能」ですが、その中でも、「シンギャラリティ(Singularity:特異点)」というテクニカルタームが非常に多く見受けられます。そこで、特異点とは何だろう?ということで、調べてみました。一応、僕のような文系(本来、文系理系などは関係ないとは思いますが)の人に向けた記事です。

 

 

定義の確認

シンギャラリティ(Singularity:特異点)」とは、技術的特異点のことであり、予測不可能なほど技術進歩が加速する特異的な点のことです。

 

 

もともと「シンギャラリティ(Singularity:特異点)」とは、物理学などで使われる用語のことです。例えば、

物理学では、シンギャラリティは、物理法則(一般相対性理論)が通用しない特異な点のことで、ブラックホールの中にあると考えられています。[井上、2017:p42]

なるほど、何かの基準があり、その基準に適用できない点のことだと。

 

そして、人工知能の世界で言われている「特異点」とは、技術的特異点のことです。

 

技術的特異点とは、

情報通信・エネルギー・バイオなどの技術進歩のスピードが急激に上
昇し、これまでとは全く異なった、予測不能な形で進歩し始める時点のことを意味する[牧野、2016:p161]。 

 この言葉は、アメリカの発明家である、カーツワイル氏によって広まったそうです。ちなみに、シンギャラリティを「技術的特異点」という意味ではじめて使用したのは、あのノイマンだそうです。

 

カーツワイルという人は、非常に優れた発明家なんですよ!!!

 

例えば、スキャナーやOCRなども発明・開発しています。特に、OCR(文字を読み取るソフトウェアのこと)の技術は、すごい。PDFの中から文字を読み取ってくれるんですよ!なんと便利なことか!!僕もその恩恵にあずかっています(笑)。

 

結果:どのような変化が起こるのか

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そのカーツワイル氏は、2045年前後にシンギャラリティが起こると予想しているそうです。また、特異点に近づくにつれて、技術進歩が加速して発展すると言います。

 

それでは、どのような変化が起こるとされているのでしょうか。

 

例えば、「マインド・アップローディング」という技術です。これは、人間の意識をコンピューターに移動させるというようなものです。つまり、ヒトの人格・記憶などがコンピューターにアップローディングされ、精神がコンピューター上で死ぬことなく生き続けることが可能だそうです。まさに不老不死ですね。

 

というよりも、かなりSFチックですね(笑)。超AIとでも言うのでしょうか。よくよくは、ソフトフェアもハードウェアも自分自身だけでアップデートし続けそうですよね(笑)。

 

というか、自分自身の身体が必要なくなったら、身体はどうなるのでしょうか。器として、冷凍保存でもするのでしょうか(魂の器として身体を捉えると言えば、『金枝篇』が思い浮かびました)?というか、合法的に、身体の売買が成立して、商品化され、消費されていくのでしょうかね?なんかむなしいような……

 

上記の例は、極論あるいは曲論的だとしても、経済面ではどのような変化が生じるのか、それが問題ですよね。例えば、仕事の変化など。それに関しては、井上氏の著書(2016)が分かりやすいと思います。端的に述べると、「クリエイティヴィティ系」、「マネージメント系」、「ホスピタリティ系」の仕事は残るそうです。

 

併せて、こちらもご確認ください。

 

www.moyo-stray-sheep.work

 


 

 

つまり、人工知能が発達して、産業構造の大転換が起こるわけですが、仕事が 2つのタイプに分かれてしまうということです。1、人工知能を使いこなす・創造的(=共存?)仕事。2、もともと人間が行っていた仕事が、人工知能によって代替されてしまう仕事。

 

それでは、そのような2つの仕事に分かれることで、それまで従事していた仕事からあぶれる人とはどのような人々なのでしょうか。

 

それが、適応できなかった中間層ホワイトカラーの人々だといわれているのです。その結果、中間層がいなくなり、階層が2極化してしまうと危惧されています。富めるものと貧しいもののどちらかになってしまうのです。もちろん、知財関係の制度なども変化していくでしょうから……目指している弁理士はどうなるのやら

 

ああ、自然淘汰されていくのかな……

 

こわいな、こわいな……

 

そのような2極化した構造に対して、どうするのか。端折ると、それは、ベーシックインカムを導入するべきだ、みたいな議論がされています。また、超AIに対して、どのような制度を設けるのか、「ロボット3原則」はどう?みたいな議論があります。

 

詳しくは、有識者たちの論文、書籍などをご確認ください。

 

プロセス:どのようにして変化するのか

どうして、特異点に近づくにつれて、技術進歩が加速して発展するのでしょうか。シンギュラリティ大学の講義 (エグゼクティブ・プログラム)に参加した牧野氏は以下のように述べています。

 

それでは、なぜ技術進歩が加速するのか。その背景には、人工知能とスパコンという二つの要因が存在する。(1)人工知能が仮説を立てて、(2)スパコンが検証を行う。この二つのサイクルを高速で繰り返すことで、仮説と検証の精度がさらに向上し、結果的に技術進歩と技術開発が急速に加速する[牧野、2017:p162]。 

 つまり、人工知能とスパコンの相乗効果によって、急速に技術進歩、技術開発の拡大につながるようです。

 

 

また、興味深いのは、牧野氏は、以下のように述べていることです。

 

上記のような変革の段階は、以下のような「6 つのD」で説明できる。カメラ製品の例を見ると、①最初にカメラのデジタル化技術が発明されたが、②初期段階では性能が悪くて普及していなかった。その後、性能が改善されると、③既存の市場を破壊していく。④従来はフィルムを購入し、プリントを依頼しなければいけなかったが、そのようなコストが無くなる。⑤やがてデジカメそのものがある製品 (携帯電話など) の一部として埋め込まれ、単一の製品が消えていく。⑥自然と誰にでも手に入れられるものになるというプロセスである[牧野、2017:p163]。

上記では、カメラの例が取り上げられていますが、僕はiphoneを思い浮かべてしまいました(笑)。きっと、落合氏のような芸術肌の研究者が、とんでもないものを創ったりするのでしょう。例えば、新たな光学技術によって、ディスプレイなしで、空中に投射されるような画面を作ったりするような……。

 

とにかく、抽象化すると、変革には以下のプロセスが必要であると。

① デジタル化 (Digitalization):情報・知識の複製・共有が加速する
② 潜行 (Deception):最初は目に見えず、途中から急加速する
③ 破壊 (Disruption):既存の市場を破壊する
④ 非収益化 (Demonetization):有料で提供されていたものが無料になる
⑤ 非物質化 (Dematerialization):モノが消える
⑥ 大衆化 (Democratization):だれにでも手に入るようになる

[牧野、2017:p163]

上記のような6つのDによって、変革が発生するそうです。

 

ふと、シェアリングエコノミーを思い浮かべました。カーシェアリングとかありますが、アマゾンのプライムとかで本の読み放題、音楽聞き放題とかもそうですよね。

 

本やCDというモノがデジタルデータとして共有されることで、既存の市場が崩壊しかけていますよね(笑)。そういえば、CDは、某アイドルグループが握手券や選挙権などという付加価値を付けて、売りさばいていますね。

 

というか、すごい商法ですよね。消費者を上手く取り込んでいますよね。消費者参加型の商売とでも表現するのですか?

 

例えば、握手することで、身体的距離感を縮めるわけです。その時、アイドルの個体距離に入り込むわけですよね。つまり、相手の表情を読み取れるほど近くまで、ファンは、近づけるわけです。しかも、ファンによっては、繰り返し握手会に参加することで、単純的な接触行為を何度もするのですよね。そりゃ、中毒性ありますわ(笑)。

 

などと、関係ないことを述べてしまいました(笑)。

 

 

 

 おわりに

 

シンギャラリティとは、技術的特異点のことであり、経済システムや社会構造が変化してしまうほどの影響を持っているということです。

 

シンギャラリティのことが、伝わりましたか?

 

参考文献

  • 井上智洋、2016『人工知能と経済の未来 2030年雇用大崩壊』文春新書
  • 植田康孝、2017「 『ポスト・シンギュラリティ』の『おそ松さん』的ライフスタイル」『人工知能学会全国大会論文集』、第31回大会、pp1‐4
  • 牧野司、2017「シンギュラリティは近い」『赤門マネジメント・レビュー』16 巻3 号、pp161-165

 

人工知能と経済の未来 2030年雇用大崩壊 (文春新書)

人工知能と経済の未来 2030年雇用大崩壊 (文春新書)