はじめに
転職して、憧れの職業にせっかく就くことができたのに、実際に働いてみると「こんなはずではなかった」「転職失敗した」と思うことがあります。
かくいう僕もまた、ベンチャーから大企業に転職して「あ、失敗したかもしれない」と1年もの間、「このまま続けるべきか」「また異なる企業に転職するべきか」キャリアに悩み続けました。
今回の記事では、僕の「転職失敗」した体験談をシェアしていきますので、「転職失敗したかも」と思って、これからどう行動するべきか迷っている人たちや「これから転職を考えている人が転職を失敗しないための方法」の参考になることができれば幸いです。
現実をしっかりと受け止めることの重要性に気がついた
日々、業務を続ける中で、「転職失敗した」と思いながら、1年もの間、惰性で働き続けていました。
正確に述べると、割り振られた業務はこなすけど、それ以上の余計なプラスアルファは一切、心掛けないという状況でした。ちなみに、業務は全く面白味も感じないですし、つまらない、という状況でした。
今振り返ると、マネジメント層には僕のモチベーションの低さはバレていたんだろうと思います。
このような「転職失敗した」という状況から変化が訪れました。
それは、期が変わる時に、部の方針、目標やミッションなどが見直された時でした。
その時に、「このままここ(所属する部)にいても、キャリア的に思い描いているものと離れており、業務を積む価値がない」とはっきりと認識できました。
詳細は、後程述べるように「転職前後で職務内容が異なることが原因」で、ギャップを感じており、「仕事で結果を出すことができていなかった」からです。
その現実をしっかりと認識することで、次のステップに進む決意ができました。
この時に学んだこと(抽象論)
- 現状を知る必要性
- 現状の原因を深掘りする必要性
- その上で行動する必要性
頭を冷やして、冷静に自己分析から始めた
現実と向き合うために、はじめに行ったことは「転職を失敗した」ということの意味をしっかりと言語化することから取り組みました。
インターネットの記事ですと、「転職の失敗したと感じる理由」について、以下のサイトで失敗するパターンの14例が詳細に列挙されています。
まずは上記の理由のどこに近い理由なのかを漠然と捉えることから始めました。
結局「労働環境や業務内容への情報収集が足りていなかった」ことに帰着しました。
もしも自分のモヤモヤが、上記サイトのような失敗例に当てはまらない場合、様々な思考法などを使って原因分析をすることをお勧めします。
結局、どこかのタイミングで自己分析をしっかりとしないと、最終的に今の仕事を辞めるという選択を仮に選ぶことになっても、堂々とできません。どこかで「現状から逃げている」と感じてしまいます。実際、僕はそうでした。
そのため、必ず、自己分析をした方が良いです。
原因分析に役立つツール
自分自身の特性を知るためのツール
「失敗した」と感じていることに対して改善点を考え抜いた
一般的に原因がわかれば、対策を立てることができますよね。
しかし、この時にいわゆるその原因がそもそも自分で対処できる問題なのかを見極める必要がありますよね。
例えば、下記のどちらの場合が、対処しやすい問題でしょうか。
- 「上司が威圧的で反りが合わない」
- 「給与が低い」
おそらく、「給与が低い」ことへの対処の方が容易なのではないでしょうか。
理由としては、基本的に企業には、給与テーブルというものがあり、それに照らして設定されるはずですよね。つまり、この給与テーブルを上げるために、自らが行動することで対処することができますよね。
一方で、「上司が威圧的で反りが合わない」というのは、正直、いくら努力しても自分ではどうしようもないですよね。だって、上司の威圧的な態度というのは、自分の問題ではないのですから。
こんなこと言うと、「受け取り方をポジティブに変えればいいんじゃない?」などの反論がありそうですが、一旦、問題点を可変する(問題を再構築する)と言うのは置いておきます。
つまり、何が言いたのかというと、「転職失敗した原因」が「自分」起点でなんとか解決できる問題なのか、「他人」起点でないと解決できない問題なのか、それを見極めて対処しないと、いつまで行ってもうまくいかない可能性があると言うことです。
改善点を考える前に問題に着目する際のコツ
- 変数なのか
- 定数なのか
僕は「転職失敗」へこうして対処した
まずは異動の選択肢を考えた
「転職失敗した」=「新たに転職する」と言うロジックでいましたが、一度立ち止まり考えました。
「何も転職しなくても、異動すれば解決できる問題じゃないか」と。
そこからは以下の通りに流れを想定しました。
転職するかどうかのロジックを考えた
- 社内での希望の業務に合致する部への異動打診
- グループ会社での希望の業務に合致する部への異動打診(出向・転籍含めて)
- 上記がノーの場合、転職を検討する
誰に相談するべきか:最低でも部長クラスのマネジメント層
直属の上司ではなく「部長以上のマネジメント層」に相談しにいきました。
要するに、通常であれば、上司に「メチャクチャ嫌われる」方法です。
正直、直属の上司が全社レベルのマネジメントに関わっていない場合、その人にまずはじめに相談してもあまり意味ないです。
「部長以上のマネジメント層」に相談する理由
- エスカレーションの時間を短縮できるから
- マネジメント層の本音に近づけるから
個人的な経験則になりますが、異動希望を非公式に打診しても、人事権を持っている役職へエスカレーションするのに時間がかかります。そのため、仮にまた転職活動するという選択をとる場合、迅速に動く必要があるため、チンタラと時間をかけるのはナンセンスだと考えました。
また、中途採用で入っているため、採用面接や入社面談等で人事権を持っている人と話していると思いますので、その時に顔は覚えられているはずです。
なので、「あー、あの時の〇〇さんね」と言うことで、意外とすんなり時間をとって貰えることがあります。
また、一度採用にコストをかけているため、少なくとも採用コストを回収したいはずであり(仮に退職するにしてもなぜミスマッチとなったのか等の知見を得たいはず)、面談の時間を設定して貰えると考えました。
必ずパワポ1枚或はプレゼン資料を容易した
マネジメント層はかなり忙しいです。
そのような人にわかってもらうために、本当に簡単にパワポ1枚で以下の内容をまとめました。
とにかく短時間で「自分のできること」「今の現状」「やりたいこと」があり、「〇〇に異動する必要性」があり「異動先で××のメリット」があることを的確に伝える必要があると考えました。
とにかく、伝える努力をしました。
あと、代替案を容易するのは定石だと思いました。
- A部署なら〇〇ができる→××の貢献可能
- B部署なら△△ができる→××の貢献可能
代替案をいつ出すかのタイミングは正直、相談しているマネジメント層の好み(動き方)にもよると思うので難しいところです。
ちなみに、僕の場合は、一度にA、B、Cパターンの順で異動先を考えている、という提示の仕方で正直に伝えました。
もしも退職するという結論になった場合にすること
それでも現状の自分を変える努力、異動先の打診等、やれることは全て全力でやってみたものの、どうしようもないことがあります。
僕の場合も一度だけですが、感じたことがありました。
まずは下記の書籍で転職とはどういうことなのかについて改めて確認しました。
ここまで来たら、「エージェント登録」と「前職に戻る」ことも含めて、動き出すことをお勧めします。
僕が利用したエージェント
おわりに
「転職失敗した」と思っても、最後まで思考停止しないことを心がけました。
まずは冷静に自己分析をして、そこから現状の問題点を洗い出し、行動していくことをしっかりと行うことで、「失敗」は「失敗ではなくなる」と思うからです。
少しでも多くの人の参考になれば幸いです。
【補足】
ベンチャーから転職した時の話も以前に書いているため、ベンチャーに興味ある人はぜひお読みいただければ幸いです
新卒でベンチャーに入ることについては以下をお読みいただければ幸いです