はじめに
ITパスポートの試験に独学で一発で合格するには、どのくらいの難易度でどのくらい勉強すれば良いのでしょうか。
今回は、約1ヶ月ほどの勉強時間で、一発合格かつ独学で取得した僕が行った勉強方法をシェアできればと思います。
こんな人におすすめ
- 何か国家資格を取得したいと考えている人
- 社会人になって勉強をやり直したい人
- 就活のために準備をはじめる人
- 独学で一発合格したい人
ITパスポートの難易度
ITパスポートは、国家資格資格ではあるものの難易度は高くありません。むしろ、かなり容易に取得可能な国家資格です。
難易度の傾向
- 大体、毎回の試験受験者の50%前後が合格する試験
- しっかりと対策をすれば独学で合格可能
- 試験方法がCBT方式(PC上で選択肢を選んで回答する方式)
- 論述のような高度なアウトプットは求められていない
そのため、短期的に集中して勉強することで、手っ取り早く独学で、国家資格を手に入れることができます。
試験概要を知り、対策を練る
短期的に、独学で合格するためには、試験を知る必要があります。
そのため、勉強方針を立てる前に、ITパスポート試験の概要について、軽く触れていきます。ザーッと目を通すことをおすすめします。
試験の形式
CBT(Computer Based Testing)方式となります。
そのため、パソコンの前に座って、回答を全てパソコンに回答することになります。
なお、試験当日はメモ用紙と鉛筆が渡されるため、そちらに計算等のメモ書きができます。
試験時間
120分です。
出題形式
四肢択一式です。
問題数は100問となります。
受験費
5,700円(消費税込み)です。
*2021年8月現在
受験地
全国47都道府県で実施しているようです。
例えば、東京の場合、複数の区で開催されており、選択肢が多岐にわたりますので便利です。
合格基準
総合評価点600点以上であり、かつ分野別評価点もそれぞれ300点以上であることが求められます。各分野をある程度、満遍なく勉強する必要がありますが、完璧なアウトプットは全く求められていません。
・総合評価点
600点以上/1,000点
・分野別評価点
ストラテジ系 300点以上/1,000点
マネジメント系 300点以上/1,000点
テクノロジ系 300点以上/1,000点
【体験談】独学で合格した勉強方針
原則的に、ストラテジ系で落とさないようにしました。ストラテジ系は法務や経営戦略関連の知識が求められる分野になりますので、反復的な暗記で乗り越えられました。
一方で、テクノロジ系は、例えば、アルゴリズム等のコンピュータに関する知識が求められます。そのため、ITのバックグラウンドのない一般的な受験者であれば、好き嫌いの分かれそうな分野になります。
ただし、アルゴリズムを用いて、課題を解くといったような実践的で深い知識が求められるわけではありません。様々なアルゴリズムの名前とその概要(考え方?)を知っていれば良い程度のレベルとなります。そのため、テクノロジ系を必要最低限の勉強に抑えることにしました。
実際に僕が目標にした配点
- ストラテジ系 700点以上/1,000点
- マネジメント系 700点程度/1,000点
- テクノロジ系 600〜650点程度/1,000点
ちなみに、基本情報や応用情報まで取得することを想定している場合であれば、ある程度アルゴリズム等も重視し、ITパスポートは8〜9割ほどの合格を目指すことをお勧めします。一方で、特に取得予定がないのでしたら、単に暗記するというスタンスでITパスポートは乗り越えられると思います。
具体的な勉強時間と勉強方法
僕の場合、大体20〜30時間程の勉強時間しか確保出来なかったです。今振り返ると、約1ヶ月ほどの期間を設けて、毎日30分〜60分程勉強していました。
具体的な勉強方法は、まず、テキスト1冊を短期間で読み、全体像をなんとなく掴みます。その後、細かく読んでいきます。その際、一度で無理矢理覚えようとするのではなく、理解しようとしました。
たとえば、無味乾燥に「RPA」という単語を覚えるのではなく、「ロボティック・プロセス・オートメーション」の頭文字を取っているんだな、等の自分なりの理解をしつつ読み進めました。
そして、その日読んだテキストの該当分野の過去問を読みます。10秒ほど考えて解こうと意識しましたが、わからない場合は即座に解答を見ました。あくまでも、「テキストで読んだことの確認」程度の認識でした。
上記の事項を繰り返しました。
そのため、ITパスポートは、全て客観式の問題であるため、アウトプット時に一言一句完璧に書けるような能力は求められていないと判断し、書くというアウトプットはほぼしていないです。
使用したおすすめの書籍
基本的に、テキスト1〜2冊(基本書+苦手分野用)と過去問1冊有れば十分だと感じました。
会社の研修等でITのバックグラウンドがある程度持っている、情報系の学部で予備知識のある学生でしたら、過去問を潰すだけで十分であるかなと思います。
このテキストは、非常に簡潔にまとまっており、読みやすかったです。無駄な色やイラストばかりというわけでもなく、非常にバランス良くまとめられていると思います。個人的には、シンプルな文字と解説イラスト付きの簡素なところが使いやすく、非常に取り組みやすかったと記憶しています。
よく「キタミ式」がおすすめされているのですが、イラストや図が多く用いられており、視覚的に覚えることが得意な方にはおすすめです。
過去問については、以下のサイトを初めに利用しました。
ITパスポート試験 過去問道場🥋 |ITパスポート試験.com
注意事項としては、たまに解説が不十分でよくわからないところが混ざっているところですね。それを差し引けば、外出先でもアウトプットできるため、使いやすいと思います。
解説を重要視するという意味では、「ITパスポート試験 対策テキスト&過去問題集 (よくわかるマスター)」に付属している過去問のcd-romの方がいいかもしれません。
こちらは本番さながらにpcを立ち上げてテスト形式もできますし、解答解説もしっかりしており、信頼性もありました。
僕の場合は、テキストの方は読んでいません。あくまでも過去問のために買いました。
おわりに
ITパスポートは、短期間で集中して取り組むことで、忙しい社会人や学生であっても、独学で十分に合格可能です。
この記事が受験する方の参考になれば幸いです。
アルゴリズムでつまずく人にはこちらの記事もお読みいただければ幸いです。