迷走ブログ

ファウスト的衝動を抱き、迷走している、凡人による気まぐれブログです。

【就活・新卒】新卒でベンチャーに入社することについて

はじめに

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数年前、僕は新卒でとある分野のベンチャーに入社しました。

 

現在はコロナ等の社会的な変化もあり、今の就活生と僕が就活していた時とは、リスクの取り方が違うのかもしれませんが、少なくも当時(コロナの数年前)就活界隈では、意識高い系が「ベンチャー」を志望することが多いような印象がありました。

 

僕は自分自身に対して、特段意識の高い人間であるとは思いませんが、紆余曲折あり、今のところに入りました。

 

今回は、僕が入社前に知って(理解して)おけばよかったな、という点を書きます。

 

そこで、もしも新卒でベンチャーに入社しよう(就活しよう)と考えている人がいれば、意思決定の参考にしていただければ幸いです。

 

 

新卒入社を積極的にお勧めはしないが……否定もできない

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新卒でベンチャー企業に入社することを積極的にはおすすめしないです。が、入社したら良いことあるよ、ということは言えます。

なお、ここで僕が指しているベンチャーとは、メガベンチャーまでいかない程の規模であり、日本国内のある種の分野でトップレベル(業界1、2番)の専門性(強み)を有している企業を指しています。

 

上記を前提に、話を進めます。

 

基本的に、以下を読んでもなお「ベンチャーに行きたい!」と思えない場合は、別の選択肢を選ぶ方が良いです。

 

注意事項

  • 専門以外、潰しの効かない可能性が高いがそれでも良いのか
  • 思考回路が同じような集団になる可能性があるが、許容できるか
  • 雑用は当たり前だが、入社当初の熱意を持ち続けることができるか。
  • 大企業・外資ほどの裁量権を取ることはほぼ不可能であるが、よいか。

 

良いところ

  • ある程度自由(特にプレイヤーとしての意思決定について)
  • プレイヤーとしてのスキルは圧倒的に磨ける(OJTはないに等しい、ぶっつけ本番)
  • 月給は普通の新卒よりやや高い可能性。1年終える前には、ある程度スキルがあるため、自然と売り上げも上がり、その分給与も上がる。賞与額も同上。スキルが上があれば還元される可能性大
  • マネジメントに携わる余地はある(ただし、ほぼ裁量権はなし) 

とりあえず、調べる

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結論を述べると、VCほどの投資に関する情報収集能力は要らないと思いますが、ある程度「先見の明」を持つことは重要です。

 

専門分野によって異なるとおもいますが、「その分野で勢いのあるベンチャー」は、輝いて見えるものです。

 

ただ、そのような色眼鏡を通して物事をはかるのは危険ですので、しっかりと判断したいところです。ただ情報が全く出回っていないのはかなり不安ですよね。笑

 

僕の場合は、専門分野のランキングをもとに情報を集めました。そこで、ある程度処理している件数みたいなものは、公開情報から把握していました(入社後の業務量の推測を試みたが、全然当たっていなかったため、反省)。

 

その当時(の僕の就活事情)は、大手(と言って良いのか分からないが、そこそこの知名度のところ)からの内定もあり、非常に迷いましたが、どうせならば未知なところで頑張ろう思い、ベンチャーを選択(経緯は省略)。

 

とりあえず、

死ぬ気とまでは言わないけれども、ある程度説得力のある情報収集はしましょう、ということです。

公開情報はバカになりませんので、積極的に情報を集めましょう。例えば、特許は持っているのか(定期的に出願しているのか)、どのようなバックグランドの人がいるのか(専門性について)等、またある程度財務等の規模感を予測できるような情報をもっと吟味するべきだった(HPの料金から、一度に動くお金を予想する)というのが、反省。

つまり、何が言いたいかというと、ある程度の「先見の明」を持って、今後「市場シェアを占有し続けそうか」或いは「短期間で成長する余地があるのか」という判断力に自信をつけた方がいいです(ある程度の自分なりの根拠を持つということ)。

「注意事項」と「よいところ」を深堀

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専門性のリスク

ベンチャー企業は専門性が高い(或いはニッチな)はずです。そのため、当然、そのベンチャー企業の専門性によって、今後のキャリアが左右される可能性が高いです。

 

また、当たり前ですが、そのベンチャーの強み(専門性)が、他社によって代替される可能性があり、その場合すぐさま傾く可能性が高いリスクを持ちます。なぜならば、圧倒的にリソースが足りていない場合が多く、強みを伸ばす以上にコモディティ化のスピードが速く、市場において、競合他社に逆転されてしまうリスクが常にあるからです。或いは、参入障壁を築くことに手が回らない可能性が高いからです。

 

大企業のように、仮に参入先の市場がコモディティ化してしまっても、別の収益柱があるのとないのとでは、全く身の振り方が違います。それに大企業であれば、事業がとん挫したら、解体したり別の事業に配置転換される余地や、そもそもM&Aで事業を続行する等で食いつなぐ余地があるもの、ベンチャーでは「頓挫=撤退=傾く」がすぐさま起こりますので、失職です。

 

上記のようなリスクが常に潜んでいますので、スキルを身に付けたら、独立或いは別の企業にステップアップした方がよいはずです(少なくとも、僕はそう考えます)。つまり、基本的には、長期的なキャリアプランの形成は難しく、キャリアを修正する(途中で頓挫する)可能性が大いに考えられます。逆に、「私は1年後(或いは数年後)に独立(転職)するんだ」という勢いで仕事を身に付けたい人は、ベンチャーがマッチしているかもしれません。本当にスリルを味わえますので、おすすめします。笑

思考回路が同じような集団になる可能性

ベンチャー企業は専門性が高い(或いはニッチな)はずなため、そのスキルを身に付けている(或いは短期間で身に付ける素質のある)人が求められます。ただし、リソースが不十分なため、なかなか新規事業に手を出せず、結果的に同じようなスキルを持った人たちが集まり、育ち、業務をまわしていきます。つまり、同化してまう可能性が高いです。

 

そこで、自分自身で何かしらの専門を磨かないと肩を叩かれる可能性が高いわけですが、上述の通り、長期的なキャリアプランが描きにくいため、どうしても社内で評価されるための短期的な結果ばかりを追い求めてしまいます。したがって、「あれ、なんで社内でしか評価されないようなスキルを追い求めているのだろう?」と自問自答することがありますが、これからについて考えていくと、危機感が湧いてきます。なぜならば、「社内で通用するスキル」=「(今後)業界で通用する(需要のある)スキル」であるとは限らないからです(そんなことは、知っている、という方は、当たり前のことを申し上げてしまいすみません)。したがって、ある程度の線引きをして(目標を決めて)、達成したら、次に行くというスタンスの方はマッチする、と僕は思います(繰り返しの主張となりますが)。通常、プレイヤーとして職務をこなしていると、4年、5年というスパンで業務を考える余力は出てこないため、どうしても半期、長くて1年ごとの短期間で今後を考えるしかありません。

「給与」と「裁量権」について

ベンチャー企業は「給与が高い」と言われることがありますが、概ね同意できるものの、一部齟齬があると僕は考えます。あくまでも、(一般的な中小企業の)新卒の方々と比べて、という観点からすると、高い可能性は大いにあります。一方で、大企業(例えば総合商社)や外資と比べると、「給与は高くない」です。特に年次が上がることに大企業の方や外資の人たちとの差を感じる可能性は高いです。加えて、実際の仕事に対する責務(或いはこなしている業務量)と給与は、いわゆる「割に合っていない可能性」はあります。

 

基本的に分野や企業にもよると思いますが、僕の場合は入社して1年以内くらいだったと思いますが、役就きの一個手前の職位となりました。そのため、2年、3年しないと昇進試験を受けられない、といったことも有りませんし、むしろそんなことしていたら、スピード感がなくて逆にものすごいベンチャーだと思います。つまり、入社して1年以内で、2、3くらい職位を上げることは新卒であろうと十分(というか、普通は実力がつくので)可能であり、給与も上がります。

 

入社した年の終わり頃だったと思いますが、(中小企業の)友達に飲みの席で聞かれたので正直に話したら、僕の方が高かったものの、大企業の友達と話したらほとんど変わらないか、少し低いくらいでした(大企業に勤めている友達の一人は、ボーナスの額面上ゼロが一つ多く、ダントツで高年収でした。飲みの席で驚いた記憶があります)。

 

ご自身のやる気と専門性があり、売り上げが上がれば、直に給与に影響するため、やりがいを感じます。また年功序列によって、給与が決まるわけではないため、会社にぶら下がるような人がいません(少なくとも、知る限りでは)。賞与についてもほぼ同様です。したがって、評価基準について不満はほぼ生じません。また、自分の実力以上に給与が支払われることも一切ないため、そういう意味でも適正に評価されています。なお、福利厚生はほぼない(整っていない)と考えて差し支えありません。加えて、裁量労働制の雇用形態の可能性が高く、見込み残業代の可能性大です(ここではメリット、デメリットについては言及致しません。)。そのため、契約上の出社時間内の業務であろうとなかろうと結果を出して、(基本)給与をあげないと、都内で一人暮らしを満喫する(贅沢する)ことはほぼ不可能だと思います。また、ベンチャー企業で福利厚生が手厚いのは、ごく一部のキャッシュが潤沢なところだけです。

 

「裁量権」についてですが、基本的に「裁量権はない」と思って間違いありません。ただし、規模の小さな(高度な経営的判断を伴わない)ことに関しては、「○○したい」等の提案や「専門性に関する意見」は通りやすいため、そう言った意味では「主体的に取り組める」と言えます(みなさんが想定している「裁量権」とはちょっと違いますかね?)。例えば、クライアントに対するコンサル内容や進め方等の自分の抱えている案件については、裁量権を持ちます。そのため、「挑戦」する機会を掴め、専門性を磨くことが可能です。

 

つまり、基本的に「億」規模の「裁量権はない」ですから、そのような大規模なお金を動かすような裁量権が欲しいのであれば、大手や外資に入ることを考える、そもそも起業するという選択の方がはやいとおもいます。なお、「億単位ほどの裁量はいらない」けれど「業務内容への裁量権があり、その業務に対して自由に働きたい」ということでしたら、ベンチャーに適していると僕は思います。

雑用は当たり前であり、入社当初の熱意を持ち続けることができるか

基本的に役割は分かれているものの、結局、別の人(例えば事務側の動き等)の職務内容を追う必要があります。

というか、そのような縦割りや役割の線引きがあったとしても、ほぼ機能しない(線引きできない)と思った方がよいです。なぜならば、圧倒的にリソースが足りていない場合が多いからです。例えば、ツール、慣習等の就業環境面もそうですが、何もかも足りていないため(社内ルールも整っていないため)、当事者意識を持つ必要があるからです。

そのため、会社から「○○の専門職」として活躍を期待されていようと、その「専門以外の業務」も当然押し寄せてきます。会社によっては、そもそも契約(労働条件の通知書)上、「専門以外の業務内容も含まれている」場合もあります。

 

次に、分野によるのでしょうが、上記のように「専門の業務に集中するために、工夫が必要」となります。まず、どうしたら雑務を減らせるのかを四六時中考えることになります。笑

専門の業務どころじゃなくて、真剣に僕は考えました。例えば、pythonを使って自分でプログラムを組んで業務改善することは、日常茶飯事でした。会社の人に自慢したいわけでも評価されたいわけでもないので、言っていませんが今もその頃に作ったプログラムをローカル環境で使ったりします。

ただ色々試したものの結果的に、その当時の僕は「あ、残業するしかないじゃん」という結論になりました。(ちなみに、今はほとんどしていません。たぶん、業務に慣れ、業務の緩急を覚えたから?だと思います。プログラムで自動化しても残業ゼロとなるほどの改善はできなかった・・・スキル的に限界でしたorz)

 

とりあえず雑務は予想以上に多いが、それでもなお入社した意味(当初の熱意等)が色あせないことに、自信がある人はベンチャーをお勧めします。 

 

補足:良いところ

ネガティブな情報ばかりを書いてしまった気がするので、最後くらいは良いことをお伝えできればと思います。

 

まず「自由に」仕事に取り組めます。

ここでいう自由とは、働き方についてです。

例えば、出社する(しない)は自由に選択できる可能性が高いです。もちろん、分野によるのでしょうが、クライアントと対面での面談がある場合はありますが、現在は昨今の事情により、オンラインとなりますから、出社する必要性は限りなく低いです。次に、基本的に副業も可能です。これは、ベンチャー企業に限ったことではないかも知れませんが。

また、服装も自由です。外部の人に会わないのに襟付きのシャツでなければならない、という意味不明な慣習もありませんでした。例えば、夏は半袖シャツ(ジャケットを羽織る場合もあった)+スラックス、で問題なかったです。(それに比べて、今いるところは意味不明なルールで外部の人に会う会わないに関わらず「襟付きじゃなければならない」という……なんか堅苦しいし、そんなんだから若手が辞めていくのでは。。。)

 

 

 

そして、派閥、学歴の問題がないと思います。「〇〇派だから昇進する」と言った、評価(給与)が変わるようなことはない(はず)です。基本的に、結果(売り上げ等の貢献)が全てだからです。

組織が大きくない(メガベンチャーに到達していない)のに、上記の問題が生じているのだとしたら、明らかにやばいと思います。大袈裟な表現をすると、「明日の生活がかかっている」わけですから、上記のような問題がプレイヤーから表出されているとなると、経営層の採用活動やマネジメント自体が腐っているからだと思います。

 

ちなみに、エリート意識のある(プライドの高い)方はベンチャーとマッチしていないです。そもそも志望もしない気がしますが、念のため、書いておきます。これまでお伝えしたとおり、基本的に「業務内容」に対してある程度裁量権を持ちますが、エリート層の方が思い描くような「高度な経営的判断を伴う意思決定」についてはほぼ関わることが難しいです。絶対に関わることができないというわけではないですが、役職は別に立てていき、実質的に経営層が主体となり、進めていきます。そこに入り込むことが不可能ではありませんが、新卒(或いは2〜3年目)の場合、プレイヤーとしての日々の業務で手一杯であり、片手間でマネジメントは難しいであろうと思います。

 

或いは、ベンチャーでも学歴フィルターを設けている、同じ大学出身者で役員をかためている、ところにいき、役員(或いは候補)として採用されるべきです(そのようなところが多いのか知りません。また、今後ご希望の業界で勝ち残ることができるのかも不明ですが)。

 

最後に、プレイヤーとしてのスキルは磨かれる(というよりも、磨くしかない状況になる)と思います。その業界の一つの分野のプロフェッショナル集団であるため、専門性という観点から見ると、転職先でもほぼ同じ業務を行うのでしたら、潰しがきくであろうといえます(当然、今後(数年後)も需要のある専門性なのかという意味で潰しがきくかどうかは別の問題ですが)。

 

おわりに

基本的に、新卒でベンチャー入社を積極的におすすめしません。が、一定数、マッチする人はいると思います。例えば、「専門を極めたい、数年で独立(転職)する予定」等の志向性を持っている人たち。

 

また、新卒でベンチャーであろうと、転職に不利だとかそういう事情もほぼないと思います。実際、僕はいわゆる大企業に転職決まりました。

 

かげながら良いご縁があることをお祈りしております。