迷走ブログ

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デジタルと紙の違いを考察--勉強に使用する場合の使い分け方法とは?

はじめに

 

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近年、ペーパーレス化が叫ばれています。

また、電子書籍やタブレット端末が普及してきたことで、個人的にデジタル化することやそれらを利用することが容易になりました。

 

そこで今回は、デジタルと紙のメリットとデメリットをまとめました。

 

そして、どのような場面で使い分けたら良いのか考えました。特に、勉強や資格試験に使用する場合、どのように使い分ければよいのか、僕の体験も踏まえてまとめました。

 

僕は、iPad、iPad pro、fire HD 8を普段使用しており、これらを使用して、大学の試験から、現在は弁理士という国家資格取得のために使用しています。そのため、一応の信頼性はあると思います。

 

 

 

 

デジタルの長所と短所

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デジタルの長所

 編集、表示機能が便利

さまざまな編集機能や表示機能が盛り込まれています。

そのため、コピー、アンダーラインなど自分の工夫次第で、デジタル文書を容易に変更、追加、消去できます。例えば、音声を吹き込みことやグラフなどの図形を挿入することだって、容易にできます。

 

また、一括検索や一括表示、部分検索などを容易に情報を集約できます。

 

具体的には、iPadのアプリには、例えば、GoodNotes やNoteshelf というノートアプリがあります。もちろん、PDF文書のリーダーとしても使用できますが、編集することが容易にできます。また、音声を吹き込むことや一括検索にも対応しています。

GoodNotes 5

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  • Time Base Technology Limited
  • 仕事効率化
  • ¥960

Noteshelf 2

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  • Fluid Touch Pte. Ltd.
  • 仕事効率化
  • ¥1,200

 

また、純粋なPDFリーダーとしては、PDF-expertというアプリもあります。このアプリもまた、全文検索、編集機能があります。

PDF Expert by Readdle

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  • Readdle Inc.
  • 仕事効率化
  • ¥1,200

 

かさばらない

そして、かさばらないという点が挙げられます。例えば、一度に複数の書籍を持ち運べます。そのため、紙の場合であると持ち出すその分だけ量が増えます。しかし、デジタル文書の場合、容量が増えますが、クラウドサービスやUSBメモリなどの外部メモリを増やすことで、それを対処できます。

 

具体的に、iCloud、グーグルドライブ、onedrive、dropboxなど、様々なクラウドサービスがあります。そのため、これらを使い分けることで、かなりの容量を無料で増やすことができます(ただし登録、アカウントは作らなければなりませんが)。

 

そのため、参考書や問題集、過去問といった一連の資格試験や受験勉強に必要な情報をいつでもどこでも持ち歩き、確認することができます。

 

タブレット端末が進化し続けており、ほぼノートPCと変わらない性能

 また、外出先で講義を視聴することやレポートの作成、プログラミングやコーディングといった様々なことがタブレット端末で取り組めます。

 

加えて、読書の形が変化しつつあり、デジタル文書の読み上げ機能やオーディオブックが充実してきました。そのため、本を読むという行為だけでなく、聴きながら、勉強するという形にも対応しています。

 

例えば、講義動画をスマホで視聴しながら、iPadのノートアプリでノートを作成することができます。そのため、カフェや外出先でも勉強する環境が作れます。

 

デジタルの短所

肉体的負荷

液晶画面は、肉体的に負荷がかかります。例えば、長時間液晶画面を見ていると、液晶画面は発光しているため、目の疲れや頭痛を引き起こすことがあります。もちろん対策としては、ブルーライトカットのフィルムや眼鏡を使用することなどが挙げられます。ただし、それでも、目は疲れます。そのため、適宜、画面から目を離し、疲れを取る必要があります。

 

読書中のスクロール

スクロール操作は、意識して行う必要があります。そのため、内容理解を妨げることがあります。例えば、次のページに進もうとして、スクロールします。しかし、読書に夢中になっており、画面の端をタップしたり、スクロールしてしまうことで、感度センサーが反応せず、集中が途切れてしまうこともあります。また、逆に、少し指が降れてしまったことで、感度センサーが反応してしまい、読書中に次の画面に移動してしまうこともあります。そのような時、集中していた読書が途切れてしまいます。

 

全体像が把握しずらい

画面は、長い文書において、とっさに全体における位置が把握しずらいです。例えば、500ページの書籍を読んでいると、今現在自分がどの程度まで読み進めているのかとっさに把握することが難しいです。本と違って、画面をスクロールしながら次へと進みます。そのため、タップしたり、一度画面を移動しなければ、目次や全体の何ページ目なのか表示して把握できません。

 

対策としては、1点目、目次だけ印刷して手元に置いて置くことが挙げられます。例えば、僕は『サピエンス全史』という書籍を上下合本で、電子書籍で購入しました。その時、目次だけ印刷して、手元に置きながら、頭を整理しながら読書を進めました。

 

また、2点目は、一度目は紙の書籍で通読して、その後、デジタル文書化して、持ち歩くことなどが挙げられます。その場合、一度流れがある程度把握できているため、全体像がつかみにくいということはないと思います。もちろん、デジタル化(自炊)するためには、時間が掛かります。例えば、裁断して、スキャナで読みとり、アプリやソフトでOCR(光学的文字認識)化する必要があります。この時、工夫できる点は、もう一点あります。それは、章ごとに本を裁断して、スキャナに掛けることです。その場合、章ごとにわけているので、一度、まとまりを目視しています。そのため、読むときも全体の把握、まとまりを意識できます。

 

 

 

紙の長所と短所

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紙の長所

心的地図を描きやすい

長い文章について、心的地図を描きやすく、全体の把握がしやすく、記憶に残る場合が多いです。F.ジャブル(2014)によると、過去20年間の研究で、「画面で読むよりも紙の方が理解しやすく記憶に残ることが多いこと」が示されているそうです[F.ジャブル、2014:p78]。

 

確かに、紙でページをめくる時に、無意識に「今、全体の中のどのくらいの位置」なのかを把握している気がします。また、あとどれくらいの情報量が残されているのか、どこが大切な章や主張があるのかといったことを無意識に推量している気もします。

 

身体性

身体性があり、ページをめくり読むという「単純さ」があります。

 

F.ジャブル(2014)によると、

脳は文章全体を一種の物理的風景として知覚しているらしい。読書の際、私たちはその文章について地形や室内空間に対する心的な地図と同様の心的表象を構築している[F.ジャブル、2014:p79]。

 つまり、本を読んでいて、それを思い出そうとするとき、右手で既読のページを持ち、左手で未読のページの厚みを感じながら、「○○という言葉は、確か本の右ページの右下側に書かれていたな」など、本のつくりから思い出そうとしているということです。

 

 そのようにして、心的地図を描きやすくしているそうです。

 

 

紙の短所

持ち運ぶのが大変

書籍を複数、持ち運ぶのが大変です。また、当たり前かもしれませんが、参考文献など大量に資料を確認しなければならないときに、紙は不便です。

 

僕は人文系の学部に居ました。そのため、1つのレポートに参考文献が芋づる式に大量に載せなければならないことがありました。それらの文献をいちいち持ち出していたら、大変です。

 

そのため、デジタル化されているものは、ダウンロードして、できるだけ紙のものを避けました。時短は、大切です。

 

一括検索機能がない

また、一度に、関連用語などを検索したり、表示することができません。もちろん、書籍の末尾に「索引」があります。しかし、いちいちページをめくって、戻って、また、めくってなど繰り返す必要があります。

 

一方で、デジタル文書の場合、検索欄に検索ワード入れることで一発でヒットします。もちろん、OCRの精度に依存していますから、100%完全にすべてのワードがヒットするわけではありません。ただ、それでも、類似する言葉なども表示できますので、便利です。

 

情報の集約や編集が難しい

やはり、書き加えたり、削除するなどの編集が容易ではないです。もちろん、消えるボールペンでアンダーラインをひく、書きこむなどの方法もあります。しかし、それでも限界はあります。その本に使用されている紙、余白には物理的な限界があります。

 

しかし、デジタル文書の場合、追加でページを挿入したり、グラフや音声データも加えることができます。そのため、情報の集約が容易にできます。

 

 

勉強で併用する場合のアドバイス

結局、併用するのがもっとも合理的だということが分かります。

それでは、どのようにして使い分ければよいのでしょうか。

 

ここからは、勉強するという事例で考えてみます。

情報の集約化はデジタル化した方が便利

不得意分野や理解が不十分な分野をまとめる場合は、情報の集約化や一括検索という点においてデジタルをお勧めします。やはり、まとめて終わりというわけではないので、理解が進むに連れて、何度も付け加えたり、不要な情報は削除したりなどの場面が増えると考えられます。そのため、デジタル化した方が効率的です。

 

テキストや参考書の通読の場合は、デジタル化した方が便利

あれ、デジタルの方が心的地図が描きにくく、理解しにくいのではないのかと思われる方もいると思います。しかし、実際は、そこまで困難さはありません。なぜならば、工夫次第ですから。

 

例えば、目次だけ印刷して、手元に置きながら通読することが挙げられます。また、裁断する時に、章ごとに分けて、スキャナでデジタル化するなど、心的地図を描くための工夫は出来るからです。

 

そうであるならば、やはり、一度に複数の書籍を持ち運び、検索できて、いつでもどこでも参照できるデジタル文書の方がよいです。

 

また、デジタル化して教科書など、覚えたい箇所を穴埋め式に編集することで、暗記するということもできます。また、私的複製もできますので、その面においても便利です。

 

数学や物理など計算問題を解く場合は、紙が便利

僕は、文系学部から理学部物理学科に合格しました。その時の体験に基づきます。

やはり、物理、数学は、数式を解けなければ意味がありません。そのため、考えながら、自分の手で書くということが大切です。したがって、数式を解くという場面においては、紙の方が断然よいです。

 

もちろん、ノートアプリに書くというのもありだと思います。しかし、僕の経験則的には、紙をめくる方が解きやすいと感じます。書きなぐるという行為でも、紙の方がすらすらと進みますので、リズミカルに書いて、問題を解くという行為ができます。

 

もちろん、解いた数式を見直すという観点から、PDFにして、デジタル文書化するということもできます。

 

 

おわりに

やはり、デジタル化して、勉強に取り組む方がよいです。

ただし、全てをデジタル化して取り組むのではなく、紙も部分的に使用した方がよいです。たとえば、書きなぐる、数式を解くなどの書くことが多い場合、紙の方がリズミカルにすらすらと書くことができます。

 

 

 

参考文献

Abigail J. Seller, H.R.Harper著、柴田博仁ほか訳、2007、『ペーパーレスオフィスの神話』、創世社

 

F.ジャブル、2014、「デジタルより紙がわかりやすい理由」、『心を探るーー記憶と知覚の脳科学   別冊日経サイエンス 207』、日経サイエンス社

 

 

ペーパーレスオフィスの神話―なぜオフィスは紙であふれているのか?

ペーパーレスオフィスの神話―なぜオフィスは紙であふれているのか?

 

 

 

心を探る (別冊日経サイエンス)

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