迷走ブログ

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【おすすめ】おもしろいライトミステリ小説10選。

はじめに

 

最近、僕が読んだライトミステリ小説の中で、おすすめの作品を紹介します。

 

特に、普段あまり読書をしない人や重い話が苦手な人に向けて、おすすめの作品を紹介します。

 

したがって、謎解きの部分に対して、不満を持つ可能性が……

 

ネタばれはしていないので、安心してください!!!

 

 

おすすめ書籍一覧 

・相沢沙呼『午前零時のサンドリヨン』創元推理文庫

午前零時のサンドリヨン (創元推理文庫)

午前零時のサンドリヨン (創元推理文庫)

 

 

 主人公の男の子ポチこと須川くんとヒロインの女の子酉乃初による、青春×推理ものです。主人公の須川くんが懸想相手である初と謎を解いていくというモノです。

 

ある日、須川くんは、偶然入ったレストラン・バーで、初がいきいきとマジックを披露している場面に遭遇します。しかし、普段の学校で初はどこか達観しているというか憂い気のある生徒なのです。そのギャップに引き付けられ、さらに須川くんは初の内面や考えていることを知りたいという気持ちがあふれます。

 

それも当然ですよね。だって、自分しか知らない異性の秘密というか普段見せることのない魅力的な笑顔や内面を見せられたりしたら、そりゃあ引き付けられるのも当然です。そして、その相手が自分の好みの容姿をしていた、なおさら好きになってしまいますよね。

 

ここまでは、単なる青春小説なのかなと疑問に思われるかもしれません。いいえ、この物語は、あくまでも、謎解きです。

 

主人公の須川くんは、自分の周辺で起こった不可解な謎を、謎を作り出しそれを提供する初に解いてもらうように頼みます。と言っても、実は好きな子に近づくための口実としてという側面もあります。

 

そして、だんだんと二人の距離は近づき――

 

続編として、『ロートケプシェン、こっちにおいで』もあります。こちらもおすすめです。

 

ロートケプシェン、こっちにおいで (創元推理文庫)

ロートケプシェン、こっちにおいで (創元推理文庫)

 

 

 

 

・相沢沙呼『マツリカ・マジョルカ』角川文庫

マツリカ・マジョルカ 「マツリカ」シリーズ (角川文庫)

マツリカ・マジョルカ 「マツリカ」シリーズ (角川文庫)

 

 

 

同じく相沢沙呼先生の作品です。こちらも、青春×推理ものです。

 

ある日の放課後、主人公の柴山くんは、学校の向かいの雑居ビルから身を乗り出して、今にも自殺を図ろうとする同じ学校の制服を着た人影を見つけます。急いでビルへと駆けつけると柴山くんが目にしたのはイヤホンをして双眼鏡を覗いているマツリカさんだったのです。それをきっかけに柴山くんは、マツリカさんという上級生に振りまわされることになります。

 

そして、マツリカさんは学校で起こる不思議な事件を主人公の柴山くんに調査するように脅します。しかし、マツリカさんはいつも雑居ビルに居て、校舎を監視しているという変人で、そして――かなり優美なお姉さんです。そんなマツリカさんに惹かれていき――

 

一体全体マツリカさんは何者なのか。主人公の柴山くんがなにを背負っているのか。

読んでいく内に、物語に引き込まれること間違いなしです。

 

とにかく、マツリカさんの描写が艶めかしい!!!

 

こちらも続編があります。どちらもおすすめです。ただし、『マツリカ・マトリョシカ』は長編です。

 

マツリカ・マハリタ 「マツリカ」シリーズ (角川文庫)

マツリカ・マハリタ 「マツリカ」シリーズ (角川文庫)

 
マツリカ・マトリョシカ

マツリカ・マトリョシカ

 

 

 

 

・伊与原新『蝶が舞ったら、謎のち晴れ』新潮文庫

蝶が舞ったら、謎のち晴れ: 気象予報士・蝶子の推理 (新潮文庫nex)

蝶が舞ったら、謎のち晴れ: 気象予報士・蝶子の推理 (新潮文庫nex)

 

 

探偵事務所を開業する主人公右田夏生と天気予報が嫌いなお天気お姉さんの菜村蝶子の推理ものです。お天気ミステリーというなんともけったいなジャンルです。

 

主人公右田夏生は、探偵事務所というよりは何でも屋といった方がいいくらいの状況です。そんなところへ不思議な事件が舞い込んできます。そして、事件に行き詰ったときに頼るのが、幼馴染でもある蝶子です。

 

面白いのは、お天気お姉さんである蝶子が番組の最後で言う「風が吹けば桶屋が儲かる」ふうのコメントを残すことです。なにか一種の連想ゲームのようでいて不思議な台詞の意味をついつい考えてしまいます。

 

また、お天気お姉さんである蝶子さんが気象に関するタームを解説してくれるので、謎の解説だけでなく、お天気ネタとしてためになりますよ。

 

 

・皆藤黒助『ようするに、怪異ではない。』角川文庫

ようするに、怪異ではない。 (角川文庫)

ようするに、怪異ではない。 (角川文庫)

 

 

何でも怪異のせいにする残念美人の春道兎鳥ーー通称ハル先輩と妖怪嫌いの主人公冬目皆人による青春ミステリーです。高校入学早々に、桜の木の枝にヤカンがぶら下がっているという奇妙な光景を目にして、皆人はそこに近づきました。すると、妖怪のヤカンヅルを知っていると勘違いされ、ハル先輩に捕獲され、妖怪研究同好会へと誘われます。

 

事象の原因をなんでも妖怪のせいにしようとするハル先輩とそれを否定するように呼応する主人公の皆人のやりとりが、ほのぼのとします。

 

 

そして、なんといっても、話の展開がはやいのですぐに読み終えます。

普段、読書をしない人におすすめです。

 

こちらもシリーズ化されています。

 

 

 

ようするに、怪異ではない。 ある夏の日のがらんどん (角川文庫)

ようするに、怪異ではない。 ある夏の日のがらんどん (角川文庫)

 

 

 

ようするに、怪異ではない。  お祭り百鬼夜行 (角川文庫)

ようするに、怪異ではない。 お祭り百鬼夜行 (角川文庫)

 

 

・喜多喜久『化学探偵Mr.キュリー』中公文庫

 

化学探偵Mr.キュリー (中公文庫)

化学探偵Mr.キュリー (中公文庫)

 

 

 

化学者であり、大学教員である沖野准教授と庶務課の七瀬舞衣による推理ものです。大学で日々起こる不思議な事件。これに対処するために、庶務課の舞衣は大学一の秀才と噂される沖野准教授のところへと話を持っていきます。そして、沖野准教授は持ち前の賢さと化学に関する知識で解決していきます。

 

まさに東野圭吾先生の「ガリレオ」シリーズの化学編というように、しっくりきます。といっても、こちらの方がコメディーというかライトな感じはします。そのため、様々な人にも読みやすい作品かなと思います。また、基本的に短編なので、すぐに読み終えます。

 

 

シリーズを読み進めていく内に、沖野准教授と舞衣の関係性も徐々に変化しているので、そこも注目ですよ。

 

そして、何よりも、化学に興味を抱きます。トリックにしようされる様々な化学ネタが興味深いです。

 

 

こちらもシリーズ化されています。ちなみに、7巻は、脇役たちにスポットライトを当てています。

 

 

化学探偵Mr.キュリー2 (中公文庫)

化学探偵Mr.キュリー2 (中公文庫)

 

  

化学探偵Mr.キュリー3 (中公文庫)

化学探偵Mr.キュリー3 (中公文庫)

 

 

化学探偵Mr.キュリー4 (中公文庫)

化学探偵Mr.キュリー4 (中公文庫)

 

 

化学探偵Mr.キュリー5 (中公文庫)

化学探偵Mr.キュリー5 (中公文庫)

 

 

化学探偵Mr.キュリー6 (中公文庫)

化学探偵Mr.キュリー6 (中公文庫)

 

 

化学探偵Mr.キュリー7 (中公文庫)

化学探偵Mr.キュリー7 (中公文庫)

 

 

 

 

・喜多喜久『桐島教授の研究報告書ーテロメアと吸血鬼の謎』中公文庫

桐島教授の研究報告書 - テロメアと吸血鬼の謎 (中公文庫)

桐島教授の研究報告書 - テロメアと吸血鬼の謎 (中公文庫)

 

 

喜多喜久先生の作品はどれもおすすめですが、この作品もおすすめです。

 

入学早々、学内に吸血鬼の噂が飛び交い始めます。そんな中、生徒の一人が意識不明の状態になります。ある日、大学病院へと呼ばれた主人公の拓也は、美少女と出会います。

 

その美少女というのが、主人公の拓也を理系の道へと誘った、ノーベル賞受賞者であり尊敬している桐島教授だったのです。その桐島教授は、未知のウイルスに感染し、なんと若返っているというのです。そのウイルスに感染しないとされる耐性を持っていることが明らかになり、主人公の拓也は、桐島教授と一緒に事件の解決に取り掛かります。

 

大学内に現れた吸血鬼……

一体その正体とは……?

  

若返った桐島教授と主人公の拓也とのやりとりもおもしろいです。

 

・河野裕『いなくなれ群青』新潮文庫 

 

いなくなれ、群青 (新潮文庫nex)

いなくなれ、群青 (新潮文庫nex)

 

 

青春ミステリです。正直、村上春樹の影響を受けているのかなと思うほど、雰囲気が似ていると思います。

 

11月19日午前6時42分、主人公の僕は真辺由宇と再会します。

 

この物語は、階段島という2000人程しかいない島での出来事です。そして、どうしてこの島へとやってきたのか、知る人はいません。そのため、なぜ階段島にいるのか。階段島の存在意義とは何か。この奇妙な島で真辺由宇と再開したことで、主人公の高校生活がどのように変わって行くのか。といった、様々な謎を明らかにするといった点で読み応えのある作品です。

 

苦々しい現実に直面して、感情を捨てるかのように思いを殺すこと。

そんな心理描写が印象深いなと思います。

また、青春ってほろ苦いなあとしみじみと感じました。

 

 

 

その白さえ嘘だとしても (新潮文庫nex)

その白さえ嘘だとしても (新潮文庫nex)

 

 

汚れた赤を恋と呼ぶんだ (新潮文庫nex)

汚れた赤を恋と呼ぶんだ (新潮文庫nex)

 

 

 

凶器は壊れた黒の叫び (新潮文庫nex)

凶器は壊れた黒の叫び (新潮文庫nex)

 

 

夜空の呪いに色はない (新潮文庫nex)

夜空の呪いに色はない (新潮文庫nex)

 

 

 

 

・知念実希人『天久鷹央の推理カルテ』新潮文庫

 

天久鷹央の推理カルテ (新潮文庫nex)

天久鷹央の推理カルテ (新潮文庫nex)

 

 

 

医療もののミステリーです。

 

主人公の小鳥遊優が、上司である天才女医天久鷹央と共に事件を解決していく物語です。

 

登場人物がかなり魅力的です。

特に男勝りの口調で、可愛いしぐさをする天久鷹央のギャップも魅力的です。でも、そんな年上の童顔女医天久鷹央に振りまわされる主人公の小鳥遊先生も魅力的なキャラクターだと思います。

 

専門用語も出て来ますが、本文中で解説してくれていますので理解できます。

 

また、物語の展開がはやく、シリーズを一気に読んでしまうほど、引き付けられます。

 

短編と長編が出ています。

僕のおすすめは、『スフィアの死天使』です。小鳥遊優と天久鷹央の出会いが描かれています。天久鷹央の秘密?が明かされます。

 

 

天久鷹央の推理カルテII: ファントムの病棟 (新潮文庫nex)

天久鷹央の推理カルテII: ファントムの病棟 (新潮文庫nex)

 

 

 

天久鷹央の推理カルテIII: 密室のパラノイア (新潮文庫nex)

天久鷹央の推理カルテIII: 密室のパラノイア (新潮文庫nex)

 

 

 

天久鷹央の推理カルテIV: 悲恋のシンドローム (新潮文庫nex)

天久鷹央の推理カルテIV: 悲恋のシンドローム (新潮文庫nex)

 

 

 

天久鷹央の推理カルテV: 神秘のセラピスト (新潮文庫nex)

天久鷹央の推理カルテV: 神秘のセラピスト (新潮文庫nex)

 

 

 

スフィアの死天使: 天久鷹央の事件カルテ (新潮文庫nex)

スフィアの死天使: 天久鷹央の事件カルテ (新潮文庫nex)

 

 

 

幻影の手術室: 天久鷹央の事件カルテ (新潮文庫nex)

幻影の手術室: 天久鷹央の事件カルテ (新潮文庫nex)

 

 

 

甦る殺人者: 天久鷹央の事件カルテ (新潮文庫nex)

甦る殺人者: 天久鷹央の事件カルテ (新潮文庫nex)

 

 

 

火焔の凶器: 天久鷹央の事件カルテ (新潮文庫nex)

火焔の凶器: 天久鷹央の事件カルテ (新潮文庫nex)

 

 

 

・米澤穂信『犬はどこだ』創元推理文庫

 

犬はどこだ (創元推理文庫)

犬はどこだ (創元推理文庫)

 

 

 

正確には、ライトミステリではないのかもしれません。

しかし、米澤先生の作品ではじめに紹介したいのがこの作品です。

 

 

犬専門の調査事務所を開業した主人公紺屋の元に、依頼が来ます。

しかし、それが、人探しの依頼と古文書の解読という犬探しとは似ても似つかない依頼で、困惑する主人公の紺屋。そして、その依頼を渋々引き受けた、紺屋は調査に乗り出します。

 

人探しの依頼と古文書の解読という一見、異なる依頼内容です。しかし、実は……最後が、なんとも皮肉的です。

 

個人的に、こういう作品が結構好きです。

後味の残るほろ苦いミステリーが好きな人におすすめの作品です。

 

 

米澤穂信『春期限定いちごタルト事件』創元推理文庫

 

春期限定いちごタルト事件 (創元推理文庫)

春期限定いちごタルト事件 (創元推理文庫)

 

 

 米澤穂信先生の作品は、おそらくアニメ化もされている「古典部」シリーズが有名だと思います。

実は、今回紹介している「小市民」シリーズもまた日常の謎を扱っている作品です。

 

 

主人公の小鳩くんと小佐内さんは、恋愛関係や依存関係にもない、互恵関係。そして、二人で、小市民を目指しています。しかし、そんな二人のところへ、次々に謎が舞い込んできます。

 

小鳩くんと小佐内さんの関係性が、なんだか奇妙に思います。

大抵、男女の中と言えば、恋愛問題に発展しそうなもので、あるいは単なる友達関係だったりとなりそうですよね。この二人のように互恵関係という形に収まるのは珍しいのではないでしょうか。ビジネス的な付き合いというか。リアリストというか。

 

やはり、二人の抱えている過去の共有によるものなのでしょうか。

 

二人の関係性は一体どのように変化していくのかも気になります。

 

 

夏期限定トロピカルパフェ事件 (創元推理文庫)

夏期限定トロピカルパフェ事件 (創元推理文庫)

 

 

 

秋期限定栗きんとん事件〈上〉 (創元推理文庫)

秋期限定栗きんとん事件〈上〉 (創元推理文庫)

 

 

 

秋期限定栗きんとん事件 下 小市民シリーズ (創元推理文庫)

秋期限定栗きんとん事件 下 小市民シリーズ (創元推理文庫)

 

 

 

おわりに

いかがでしたか。

かなり読みやすい作品をチョイスしたので、ぜひ一度読んでみてください。

 

『gosick』シリーズ、『古典部』シリーズを紹介しようと思ったのですが、ライトノベルよりなのかなと思って、今回は外しました。