先週、とある試験を受けていた時のことです。
問題を解き終わり、見直しをして、暇になってしまったので、時計の針を見つめていました(ちなみに、ドヤ顔でマークした問題が数問間違えていました……orz)。
そして、秒針を見つめている時に、ふと疑問が。
そういえば、時計っていつからあるの?と。
そこで、ジュンク堂で見つけたのが、『時計の科学ー人と時間の5000年の歴史』でした。
今回は、その感想を書きます。
評価
良い
時計の歴史、変遷、構造などを簡単な言葉で表現しており、読みやすいです。
感想
時計は、時間の存在を気づかせてくれる非常に重要なものであると、感じました。
だって、時間という目には見えないものの存在を教えてくれるんですから!!!
いやー、時計は、偉大(笑)。
……というゴタクはいらないですね。
僕が、この本を読んだきっかけは、「時計っていつからあるの?」という疑問でした。
したがって、はじめにその疑問に対する答えを書きます。
答えは、メソポタミア文明や古代エジプト文明の日時計に遡るそうです。
そして、日時計といっても、様々なタイプの日時計があるのです。
コマ型のもの、垂直型のもの、半球面型や携帯用のものと言ったように。
以下の写真は、アマゾンで販売されている日時計です。
なるほど。
そういえば、世界史の教科書にもそのような記述があったような……
確か、農業の発達により、種をまく時期や収穫時期を把握する必要がある。つまり、四季を把握する必要がでてきたと。そのために、月の満ち欠けを把握して、暦を作ったんでしたよね……?
そして、一カ月を30日と見なして、それから、1日を分割していき………という流れでしたよね。
つまり、分割して行く際に、日時計が発達したと。
棒か何かを使って、太陽光からの棒の長さと角度と影の位置を測ったということ?ですか。
それから、時代が工業化することにともない、いつでもどこでも把握できる機械式の時計が必要になったそうです。
つまり、周期性を人工的に作りあげることで、正確に時刻を把握することができたと。
確かに、「もう夜だし、時間もわからないから、今日の生産は終了!」みたいになったら、困りますね(笑)。
自然界のリズムと人間の生活リズムが分けられたということは、「時間」が科学的に理解可能で、生活の度量衡になったということですね。
それまでは、教会からの鐘の音によって、ミサの時刻を基準に生活していたそうです。
農民は、作業を止めて、祈祷したそうです。
……こわいな……こわいな……宗教。
キリスト教以外の地域ではどうだったのでしょうか。
中国では、「民の生活とは関係なく、王朝の意志が大きく反映されて」[織田、2017:p55]いたそうですが、民は何を基準に生活していたのでしょうか。