迷走ブログ

ファウスト的衝動を抱き、迷走している、凡人による気まぐれブログです。

『グランド・ブルテーシュ奇譚』の感想。

 

バルザックの長編は、『ゴリオ爺さん』や『谷間の百合』などが有名だと思います。

しかし、今回僕が読んだのは、光文社古典新訳文庫から出版されている短編、『グランド・ブルテーシュ奇譚』です。

 

理由は、勉強の休憩中に、1篇を読み終える分量が適量であると判断したからです。断じて、現実逃避のためではないのです!(笑)

 

・評価

非常に良いです。

さすが、人間喜劇を描くことに秀でた大作家の作品です。

 

・感想的なもの

表題である『グランド・ブルテーシュ奇譚』は、最後の言葉である、「あそこにはだれもいないと、きみは十字架にかけて誓ったではないか」が衝撃的でした。というよりか、震えました。ネタばれはしたくないので、もし気になったならば読んでみてください。

しかし、一言いいたいです。浮気はダメ、絶対!!

 

物語的には、主人公に対して、公証人、宿屋の女将、かつて屋敷で働いていた小間使いがリレー形式で話を引き継いでいきます。

 そういえば、1つの物語をリレー形式で、語るわけではないですが、カンタベリー物語は、一人一人が物語を順番に語り合っていくという形式は同じですよね。

次に、「マダム・フィルミアーニ」は、面白いなと思いました。

フィルミアーニ夫人に対する世間の評判が、尋ねる人によって様々で、そして、物語の最後まで、結局のところフィルミアーニ夫人の人物像がつかめなかったです。

不透明な感じがしました。

 

それにしても、オクターヴさん、遺産をつぎ込んでまでもというのは、そりゃ、叔父さんは心配するでしょうね(笑)。

 

 

 

 

グランド・ブルテーシュ奇譚 (光文社古典新訳文庫)

グランド・ブルテーシュ奇譚 (光文社古典新訳文庫)